【回顧録】 イーサネット

【回顧録】    イーサネット
2020年7月13日 10:54:18 作成
ゼロックスがALTOと同時に発明したのが、イーサネット。 メトカルフェが作り
ました。 いちど会ったというか話を聞いたことがあります。 最初のバージョ
ンは3Mbps、ALTOの頃は10Mbps、さらに100Mbps、今では1Gbpsで、2.5とか5とか、
ケーブルは違いますが10Gbpsも登場してきて、完全に主流になりました。
革新的なもので、今では当たりまえですが。従来の通信の概念を根底から打ち破
るやり方です。 出たとこ勝負で通信するという旧来の通信屋さんにとっては
驚天動地の発想だと思います。 ずっと後になってオムロンに NTT 出身の人が
何人か来たんですが、その人と議論していてイーサネットをどう思うかと聞くと
彼はあれは嫌いだと言ってました。 理屈なしで嫌いだと。
その後工場に導入しようとしても、確定できでない、遅いと言われて、工業用の
MAPなどを導入しようとしていました。 一度、工場の技術者を連れてきて、コ
ンピュータと工場のライン間の伝送遅れ時間を詳細に検討しましたが、結果は最
大の遅れはディスクだと分かって、それからやっとイーサネットが導入され始め
ました。 今では嘘みたいな話です。
初期の頃は、伝送に同軸を使っていて、その同軸に針を突き刺して、通信してい
ました。 黄色をしているので、イエローケーブルが代名詞になりました。
長岡事業所の大部屋に自分でイエローケーブルを張りました。
さらにはコンピューターとの間にMAUと言うインタフェースが必要なのですが、
これが当時は20万ぐらいしました。 これを5万にすると提案して、NTT出身の上
司からあきられてしまいました。 5万でもまだまだ高いと思ったのですが。
フジクラと言うメーカーがイーサネットにケーブルで参入していて、新しい製品
のアイデアを聞いてくるので、マルチポートのMAUを提案したら作ってきて、結
構商売になったらしくて、その後もしつこく聞いてきましたが、こちらもそれほ
どアイデアの手持ちがあるわけでもなく、そのうちに沙汰止みになりました。

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